アントニオ・ヴィヴァルディ  Antonio Vivaldi

                            (1678年3月4日~1741年7月28日) 綱吉~吉宗  

 

 ヴァイオリン協奏曲『四季』の作曲者として広く知られている、アントニオ・ヴィヴァルディはヴェネツィアに生まれ、ウィーンで63才で没した。ヴァイオリニスト、ピエタ院の音楽教師、カトリック教会の司祭。興行師、劇場支配人でもあった。多数の協奏曲の他、室内楽、オペラ、宗教音楽等を作曲した。

 

 

 

グローリア ニ長調 

 

リオム番号(RV番号)「589番」を与えられたこのグローリアは、作曲の経緯や年代が判明していない。1703年からヴェネツィアの孤児院ピエタ院付属の音楽学校で音楽指導者を務めていたヴィヴァルディは、1713年に前任の楽長フランチェスコ・ガスパリーニが、休暇を取ってローマに旅行したままピエタに戻らなかったことにより、宗教音楽の作曲も委託されていたため、その時期に書かれたものであると推測されているが、詳細は不明である。(ヴィヴァルディ35才~45才ごろ)

 

後にイタリアの作曲家アルフレード・カゼッラによってトリノの王立図書館のコレクションから発見され、カゼッラはスケッチの状態で残されていた『グローリア』の部分を補筆し、1939年の9月にシエナで行われたキジアーナ音楽院主催の第1回キジアーナ音楽祭にあたる「ヴィヴァルディ週間」(Settimana Vivaldiana)において、カゼッラ自身の指揮で『スターバト・マーテル』(RV 621)などと共に蘇演され、一般聴衆へヴィヴァルディの音楽への注目を高めることとなった[。

 

          ウィキペディアより抜粋